2017年月餅食べ比べ。と月餅廃棄を考える。

中秋節も近づき、そろそろ月餅の季節。
我が家は毎年オット氏がもらってきてくれるので、今年もささやかながら食べ比べしてみました!

1.ペニンシュラの月餅

月餅というよりも、リッチなクッキー生地に
カスタード餡が入ってますという感じなので、もはや洋菓子といった印象。
子どもたちのウケは抜群だし、
周りでも月餅は苦手だけどペニンシュラのものだけは食べる、
という声を聞いたりします。



フタを開けると、まず月餅4つが見えます。
(何もないのは、子どもたちが既に食べてしまったから…笑)


これで終わりかー、と娘が残念そうにしていましたが。いやいや!
 なんとこの部分が左右に分かれて、下からもう4つ。じゃじゃーん!



なおこのペニンシュラ月餅、レンジで20秒ほど温めて食べるといいと書いてあります。
確かにさっくり感が強くなっていい感じ〜!

2.美心の月餅



次に定番、「美心」のもの。白い蓮餡に卵の黄身が2つ入っています。
ここで言う卵、鶏のものではなくてアヒルの塩漬け卵。



わりと甘みも強くて味も定番という印象でした。

3.「農園飯店」の月餅。

こちらも中身は白の蓮庵、黄身2つです。




こちらは甘さ控えめでわりと食べやすかったです。
しかし美心のものと農園のもの(いわゆる伝統的な月餅)はひとつが大きくて甘いので、大人でもひとつ食べ切るのはなかなか大変。ラードやお砂糖がたくさん入っているので、カロリーも気になりますしね…。

実はお友達の何人かにたくさんもらってしまったから食べない?と聞いてみたんですが、誰も食べないからいいや、という答えが多かったです。香港人の中にも食べ切れないから捨てるというケースが多く、近年社会問題になっているんだとか。

以下、香港ポストの2015年の記事より。
昔から中秋節には月餅を送るしきたりがあるが、市民の7割が月餅をもらうのは好きではないということが分かった。9月14日付香港各紙によると、環境保護団体の緑色力量が昨年の中秋節3カ月と今年の中秋節に先駆けて2回にわたり、662人を対象に中秋節の習慣に関するアンケート調査を行った。その結果、1世帯が昨年食べた月餅は平均8.31個で、同0.76個を捨てていたことが分かった。捨てられていたのはほとんどが伝統的な月餅だ。またアンケートに回答した世帯の42%が捨てた理由をたくさんもらい過ぎたからと答え、36%は賞味期限が切れたからと答えた。今年の月餅購入予定数は、平均2.54箱、主に贈答用にするという。しかし回答した世帯の33%が、今年は実際の需要よりも多く月餅をもらうだろうと予測しており、平均4.93個もらうと見込んでいる。また回答者の69%が月餅を送られることが好きではないと答えた。


これってどうなんですかねー。市民の7割が月餅を送られることが好きじゃないなんて!
伝統的な月餅の味をもっと現代の食生活に合わせたものに変えるとか、
何か対策が取られればいいのだけど。(みんなペニンシュラ月餅目指せばいいのに)
かさばる容器も問題になっていて、この時期はマンションに
月餅の容器専用の回収容器が設置されます…。



というわけで、伝統的な文化も時代が変わると
困ったものになりかねない、というちょっと悲しいお話でした。

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